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しいたかのブログ

文章の練習、その他いろいろ

「私はあなたの痛みを感ずることは出来ない」(2)

勉強

 前回の記事の終わりに「時間がある時につづきを書きます」と記したものの、それから約1年が経った。大分間隔が空いたせいで続きを書く気が失せていたけど、たまたまTwitterのCopy writingというアカウントが、まさに僕の言わんとしていたことを簡潔にまとめているのを目にしたので、僕も簡潔に続きを書くことにした。

  前回の記事を要約すると、「自分の感じている「痛み」と他人の感じている「痛み」は、「痛み」という言葉自体は同じである。しかし、その「痛み」が伴う感覚が同じであるのかどうかを検証することは不可能である」ということになる。

 

 前回は「痛み」を例として挙げたけど、この話は何も「痛み」に限った話ではない。僕がTwitterで見つけた福満しげゆき(調べてみたら漫画家らしい)の言葉の中では、「辛さ」がその対象となっている。

つまり、整理するとこういうことになる。

1.「僕」には何らかの「辛さ」がある。

2.誰かから「みんなつらいんだよ」と言われる。

3.「僕」と「みんな」の感じている「辛さ」は、「辛さ」という言葉自体は同じであるものの、その「辛さ」が伴う感覚は同じではない。*1

4.それぞれの「辛さ」は全くの別物なのだから、「僕」の感じている「辛さ」は「みんな」にはわからない。

 

 これってまさに典型的な独我論の考え方であって、ちょうど1年前の僕もこれと全く同じ考え方をしていたせいで自分の抱える悩みから抜け出すことができず、独我論とはなんて救いようのないものなんだろうと身をもって感じていた。

 このように考えることで、他人への/からの理解や共感を諦めるのは簡単なことだけど、そうなると結局「自分の「辛さ」は誰にもわかってもらえないんだ」という自閉的な泥沼にはまっちゃって、なかなかそこから抜け出すことができない。だからこそ日常生活を送る上で大切なのは、いかに独我論に陥らないようにするかである…(言うだけなら簡単だけど、これがなかなか難しい)

 

 なんてことを1年前に書こうと思っていて、そのままずっと放置していました。せめて1ヶ月に1回くらいはブログを書きたいと思うものの、ついつい他のことを優先してしまったりTwitterがあまりに便利すぎたりといった理由で、なかなか書く気が起きないのが現状です。

*1:福満しげゆきの言葉を厳密に解釈すると、そもそも「僕」と「みんな」が感じている「辛さ」の原因が異なるように読めて、その場合は今回の話は前回のものと少しズレてしまう。なぜなら、前回の記事で触れた「痛み」に関する議論では、「私」と「あなた」の感じる「痛み」の原因がどちらも同じ「歯」であることが要点だから。しかし、ここでは話の伝わりやすさを重視するためにその問題は措いておく。